生存権裁判の勝利を 10月19~20日決起集会&要請行動おこなう

生存権裁判を支援する全国連絡会主催

井上英夫会長あいさつ

井上英夫会長あいさつ

 生存権裁判を支援する全国連絡会は、生存権裁判が最高裁に5事件上がっていることから、最高裁へのたたかいを強めようと10・19~20生存権裁判勝利学習決起集会・最高裁要請の開催を決めました。開催を決めたあとの9月18日に、「10月6日に福岡と京都の最高裁第1小法廷判決を言い渡す」との連絡が入り、台風18号のなか不当判決が出されました。

 集会は代表委員の前沢淑子さん(中央社保協事務局次長)の進行で進められました。井上英夫会長はあいさつで、「歴史的な正当性は私たちにあることを確信に、生活保護を人権として確立していく運動を広げていこう」と呼びかけました。

生活保護の「屈辱感」って

集会の様子

10・19集会の様子

 はじめに、伊藤文徳さんが長野民医連でおこなった「生活保護受給者の生活実態調査2014」を報告し、調査を通して若いケースワーカーに変化が生まれていることを紹介しました。テレビで報じられた記者会見の模様をDVDで紹介、当事者が切々と訴える内容に共感がひろがりました。今年の貧困ジャーナリズム大賞を受賞した漫画家・さいきまこさんが、「貧困体験は寛容な社会をつくれるか」と題してお話しし、なぜ生活保護のことを取り上げたマンガを描いたかを心の内面から紹介。自分のなかにもあった「屈辱感」を分析し、生活保護バッシングがなぜ起きるのかを考えさせられるものでした。NPO法人もやいの理事長・大西連さんはこの間の保護費削減の不当性、今狙われている改悪について画像を使って説明しました。

「人を疑ってかかれ」?

 休憩後、元原告の東京都足立区・鈴木カヅエさんがあいさつ。続いて全大阪生活と健康を守る会連合会の大口耕吉郎会長が「大阪市の異常な生活保護行政とその背景にあるもの」を告発しました。「人は疑ってかかれ」という警察OBの態度が「助言指導のガイドライン」となっていること、今後は国民分断を克服し、生活保護利用者、市民、労働者が連携し運動の構築が必要と述べました。

 生存権裁判について広島弁護団の我妻正則弁護士が「最高裁と裁判闘争」と題してお話し、最高裁判決は「ごまかしている」と説明、最高裁判決の見直しを迫る闘いを呼びかけました。自治労連から二見清一さんが自治労連の「生活保護政策の提言」を紹介しました。

自治体との懇談ひろがる

 前田美津恵事務局長から行動提起をうけたあと、各地から発言。愛媛からは「10月6日の最高裁判決に対する声明に愛媛の支える会の名をつらね、地元紙に情報を提供して記事になった」こと、徳島からは「10月5日、判決の前日に総会があり、松島松太郎さんと吉田雄大弁護士に来ていただいた」ことを紹介、青森からはキャラバンについて「全国連絡会から提起された要求項目で10月いっぱいで全県の自治体を回る。冬季加算の延長要求が切実」と。
決起集会には12都道府県・10団体から83人が参加しました。

参加者の感想

  • とても勉強になりました。さいきまこさんの話は「生活保護受給者に対するすりこまれた偏見」をとても分かりやすく説明されてすごーく良かったです。
  • 要員で、のぼり旗を持って道案内に立っていると20歳代くらいの青年が、「生存権って何ですか?」と質問。のぼり旗を写メで撮っていった人が何人かいました。どういうきっかけでもいい、生存権を知ってもらいたい。

継続が大事 最高裁要請と衆・参厚生労働委員へ要請

最高裁前集合写真

最高裁前集合写真

 翌20日、要請行動には22人が参加。最高裁要請では、実態を聞く口頭弁論を開き大法廷回付を求めました。

 その後、衆院第2議員会館へ移動し、手分けして衆・参の厚生労働委員70人に老齢加算復活などを要請。要請を終えたあと議員(秘書)の対応など報告しあいました。「老齢加算を知らない議員がいる、継続して要請していくことが大切だと実感した」と語られました。
議員要請の要請文 参照